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Kiro HARADA
- 2024/01/12 10:31
- Technology
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Transcript
1.
プロダクトをあきらめるとき Kiro Harada
2.
株式会社アトラクタについて ✤ 社名:株式会社アトラクタ 英文表記:Attractor Inc. / https://www.attractor.co.jp ✤ 設立:2016年12月 ✤ 所在:東京都港区 ✤ 開発プロセスに関するコンサルティングやトレーニングを提供 ✤ アジャイル開発 / DevOps / チーム育成 / クラウドコンピューティング / ドメインモデリング などが専門領域 2
3.
登壇 各種イベントでの登壇 コーチング オンサイト トレーニング アジャイル開発やDevOps に関するオンサイトコーチ ング アジャイル開発や組織づくり に関するオンサイト トレーニング 認定研修 認定スクラムマスター研修 Suitable for all categories 等の主催 business and personal 執筆・翻訳 技術書やドキュメントの 執筆や翻訳 などなど
4.
原田騎郎 / Harada Kiro アジャイルコーチ、ドメインモデラ、サプライチェーンコンサルタント。認定 スクラムトレーナー。 外資系消費財メーカーの研究開発を経て、2004年 よりスクラムによる開発を実践。ソフトウェアのユーザーの業務、ソフトウェ ア開発・運用の業務の両方を、より楽に安全にする改善に取り組んでいる 4
5.
Disclaimer / おことわり ✤ 標準的なスクラムの話ではありません ✤ あなたのプロダクトの話ではありません 5
6.
プロダクトのライフサイクル 6
7.
プロダクトのライフサイクル 7
8.
多くのプロダクトは成功できない https://professionalprograms.mit.edu/blog/design/why-95-of-new-products-miss-the-mark-and-how-yours-can-avoid-the-same-fate/ 8
9.
スタートアップ失敗の理由 ニーズがない 資金が尽きた 23% 適切じゃないチーム 42% 29% 19% 18% 17% 17% 14% 14% 13% 最大の問題はニーズのないものを作ること 13% 13% 10% 9% 9% 8% 8% 8% https://www.cbinsights.com/research/startup-failure-reasons-top/ 8% 7% 競合に負けた 価格・コスト 不親切な製品 ビジネスモデル欠如 稚拙なマーケティング 顧客無視 時期を逸した フォーカスの欠如 チームと投資家の不仲 ピボットが裏目 情熱の欠如 地理的拡大の失敗 投資家の関心が得られない 法律面での課題 ネットワークの未活用 燃え尽き ピボット失敗 0% 12.5% 25% 37.5% 50% 9
10.
キャッシュバーンレート https://tumada.medium.com/ スタートアップのお金と指標入門講座-バーンレート 10
11.
プロダクトの失敗が確定する理由 ✤ 資金が尽きた ✤ ニーズがない 11
12.
Product Death Cycle / David J. Bland プロダクト 死のサイクル https://x.com/haradakiro/status/1103630158370504705?s=20 12
13.
プロダクトを継続すべきか? ✤ どうやって判断する? ✤ キャッシュが尽きる前に成功できる? ✤ 費用対効果? 13
14.
費用対効果 ❌ 得られそうな収益 / これまでに投資した金額 ⭕ 得られそうな収益 / これから投資する金額 14
15.
埋没費用 / サンクコスト 15
16.
プロダクトバックログアイテム ✤ 知識を獲得するためのPBI ✤ ユーザーを獲得するためのPBI ✤ 収益を獲得するためのPBI ✤ 収益を改善するためのPBI ✤ コストを削減するためのPBI 16
17.
PBIの見積もりにおける考慮事項 ✤ かかる労力(エフォート) ✤ 得られそうな・得たいメリット・便益 ✤ 知識 ✤ ユーザー ✤ 売上 ✤ 収益 17
18.
ニーズがないことを判断するのに十分か? ✤ ニーズがあることを証明するのは比較的容易 ✤ ✤ 有償の顧客を獲得してみせる ニーズがないことを証明するのは困難 ✤ 一種の悪魔の証明 ✤ マッチングアプリに手を出すな 18
19.
プロダクトリリースの半ばで ✤ 市場にリリースはできました ✤ ユーザーは想定ほどではないですが、それなりに獲得できています ✤ 売上が圧倒的に足りない ✤ どんなPBIを投入しますか? 19
20.
キャッシュフローの誘惑 20
21.
PBI: ポイントを前売りする ✤ なんとか石とか ✤ なんとかクーポンとか ✤ なんとかポイントとか 21
22.
プロダクトをあきらめたら ✤ いきなり止めることはできない ✤ プロダクトを止めるためにも仕事がある 22
23.
ラーメン屋の開店費用 ✤ 1,000万円から1,500万円くらい? 23
24.
ラーメン屋の閉店費用 ✤ 予告期間分の家賃 ✤ 解雇予告分の従業員の給与 ✤ 現状復帰 ✤ 廃棄物処理 ✤ そのほか 24
25.
PBIの考慮事項 ✤ エフォート ✤ 得られそうな・得たい便益 ✤ ✤ 知識 ✤ ユーザー ✤ 収益 プロダクトを終了させるときの費用 25
26.
Tear Down PBI - お片付けPBI ✤ プロダクトを終了させるときに費用・努力が必要になるPBIを追加する場合は、Tear Down PBIを作成して見積もっておく ✤ プロダクトバックログの順位の下の方に入れておく 26
27.
1番目に実現したい Tear Down PBI / お片付けPBI 2番目に実現したい 3番目に実現したい 4番目に実現したい 5番目に実現したい 6番目に実現したい 7番目に実現したい プロダクトを店じまいするためにやらなきゃいけないこと ... 99番目に実現したい 100番目に実現したい 27
28.
プロダクトをあきらめるとき ✤ あきらめたときにやらないといけないことの合意ができていないと、あきらめる判断 もできない ✤ 状況が悪化してから慌ててやっても、必要なことを洗い出せない ✤ ✤ 洗い出すこと自体を嫌がるようになる 悪化する前に、店じまいの検討、見積もりを済ましておく 28
29.
解決したい課題 ✤ PoC死 ✤ ✤ PoCまではやるが、それ以上先に進めたがらない ゾンビプロダクト ✤ 成功の見込みはないのに、撤退費用の手当てがされていないのでズルズルと ✤ チームが専任できない要因のひとつ 29
30.
新規プロダクトの稟議 ✤ プロダクトをお片付けするのに必要な費用・作業を稟議の対象にしているかい? 30
31.
まとめ ✤ Keep Your Product Ready to Die, Always ✤ プロダクトをいつでも殺せるようにしておくこと ✤ プロダクトをあきらめずに続けるために必要なこと 31
32.
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