Scrum@Scale 入門

Developer Summit 2019

1. Scrum@Scale入門 Developer Summit 2019 - 2019/2/14 Kiro Harada
2. 原田騎郎 ✤ 株式会社アトラクタ ✤ アジャイルコーチ・ドメインモデラー・SCMコンサルタン ト @haradakiro
3. 株式会社アトラクタのご紹介 ✤ 開発プロセスに関するコンサルティングやトレーニングを提供 ✤ アジャイル開発 / 改善 / 自動化 / チーム育成 / クラウドコンピューティング / ドメインモデリングなどが専門領域 ✤ https://www.attractor.co.jp/
4. スケーリング?
5. 何をスケーリングしたいのか?
6.   権力の源泉   知的労働力   情報   土地           労働力 技術       資本      技術 労働力         情報   農耕     産業   時代  資本 土地 情報    http://internationalc2institute.org/about-the-institute/
7. Power to the Edge ✤ 組織末端への意志決定権限委任 ✤ 自己同期化 ✤ 状況認知の共有
9. アジャイル時代 顧客 小さなチームたち ネットワーク
10. チームの人数 ✤ 開発チームは1チームあたり3人∼9人 ✤ ただし人数が増えるとコミュニケーショ ンのオーバーヘッドが増える ✤ 規模拡大が必要な場合、チーム内の人 数を増やすのではなく、チームの数を 増やす https://stackoverflow.com/questions/984885/how-do-i-explain-the-overhead-ofcommunication-between-developers-in-a-team
11. Agility をスケールさせるには? 何をスケールさせるのか?
14. スケールアップ、アウトしかできないのなら、 スケーリングじゃなくて 膨張しているだけ
15. スケールが必要なのはなぜか? 何をスケールさせるのか?
17. Alejandro Aravena https://www.archdaily.com/tag/alejandro-aravena By Centro de Políticas Públicas UC - YouTube - Premio Abdón Cifuentes 2015 - Alejandro Aravena, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=46394794
19. スケールさせる前に… ✤ まずうまく行っているスクラムチームが二つ育てること ✤ プロダクト、プロセス、チームの改善を方法を知って経験しているチーム
20. Scrum @ Scale Framework © 1993-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 256
21. Scrum@Scale: 定義 • Scrum (n): 複雑で変化の激しい問題に対応するためのフレームワークであり、可能な限り 価値の高いプロダクトを生産的かつ創造的に届けるためのものである。 • Scrum@Scale (n): 複雑適応系の問題に取り組むためのフレームワークであり、スクラムガ イドにしたがうスクラムチームのネットワークが、可能な限り価値の高いプロダクトを創造 的に届けるためのものである。 • NOTE: プロダクトは、ハードウェア、ソフトウェア、複雑に統合されたシステム、プロセ ス、サービスなどが当てはまる。プロダクトが何になるかは、スクラムチームがいるドメイン による。 © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 21
22. スケールフリーアーキテクチャ • 幾何級数的にスケールしたいなら、「スケールフ リー」なアーキテクチャが必要 • そうでないとムダをシステムに導入することにな り、全体のスピードを落としてしまい、リニアス ケーラビリティが実現できない。 • 生物の中では、スケールフリーアーキテクチャは よく見られる (ex. ニューラルネットワーク) • 新しい機能を獲得する進化のスピードが、他の ネットワーク構造より速い Digital Darwinian world reveals architecture of evolution Source: http://chronicle.uchicago.edu/061207/darwin.shtml © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 22 Diagram of a scale-free network that contains components with a highly diverse level of connectivity. Some components form highly interconnected hubs, while other components have few connections, and there are many levels of interconnectivity in between. Scale-free networks are pervasive in biology. Computer simulations at the University of Chicago show that scale-free networks are able to evolve to perform new functions more rapidly than an alternative network design.
23. スケーリングの課題: 官僚主義と階層 • 官僚主義的なプロセスが意思決定を遅くする • 全てに承認が必要で、何も進まない • マネージャーの上に、またマネージャーがいて、その上に • ゆえに、官僚主義を最小限に © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 23
24. デイリースクラムのスケーリング: SMのスケール 新たな役割 • SoS効果的に機能させるに •スクラムのスケーリングはス クラムガイドに従い、有機的 にやらなければならない。 •スクラムオブスクラムを使う ことにより、コミュニケー ションパスの数を増やさず に、飽和度を上げられる。 は、Scrum of Scrums Master (SoSM) が必要で ある。SoSMは: • 妨害を共有し、除去する • 知識を共有し、標準化する • 依存性を議論し、可能なkぎ り解消する • SoSをリリースチームとし て機能させる © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 24
25. スケール化デイリースクラム (SDS) SoS • SoSを調整するために存在する。顧客へ価 SM 値を届けることに対する妨害を除去する • SDSも、デイリースクラムと似ている • SoSのスプリントゴールを達成する SM SM SDS ための再計画の機会 • • 妨害を見えるようにする 学びを共有し、継続改善につなげる © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 25 SM SM
26. エグゼクティブアクションチーム • 組織内のスクラムの品質に説明責任を持つ • 組織変革の戦略のオーナー • 組織変革バックログのオーナーであり、障害を食べる(EAT) • チームが自力で取り除けない障害を取り除く。予算、スコープ、政治など の理由で。 • 変革戦略を実行し、実行を実務家に移譲する(Agile Practiceと呼ばれる) • 組織のスクラムの品質を測定し改善することにより、ビジネスアジリティ を達成する © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 26
27. 障害のエスカレーション © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 27
28. SAAB Technologies社の事例 2000人を1.25時間で同期! • • • • • 7:30 7:45 8:00 8:15 8:30 Daily Scrum Scaled Daily SoS Scaled Daily SoSoS Scaled Daily SoSoSoS Executive Action Team © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 28
29. EATには誰が必要? • 承認なしに会社のルールを変更できる権 限を持つ人 [ex. COO, CIO, CTO] • 財務権限を持つ人 [ex. VP of Finance] • スクラムのチャンピオン [aka. Agile • Champion] 変化を促すリーダー • 人事から • 法務から © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. [ex. HR] 29 ?
30. プロダクトオーナーをスケールする PO PO PO PO CPO MetaScrum PO Executive MetaScrum PO チーフ チーフチーフ プロダクトオーナー プロダクトオーナー プロダクトオーナー •チーム •複数チーム •バリューストリーム •スプリント •ロードマップ •ビジョン •検証された学び •チーム間調整 •組織の優先順位 © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 30
31. メタスクラム: リファインメント Sprint/Time t Me a r Sc um t Me C Vision P OP O SH SH Aligned Product Backlog © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. a r Sc um t Me C P OP O Validated Learning 31 SH SH Aligned Product Backlog a r Sc um C CPO C PP OO Validated Learning SH SH S H Stakeholders Aligned Product Backlog P O Product Owners
32. スクラムマスターとプロダクトオーナーの スケーリングの違い Scrum Master Product Owner • ベストプラクティスの共有 • 協働して問題解決、障害除去にあたる • 明確で一貫したプロダクトビジョンを維 持する • ビジネス価値の最適化 • 市場の変化への対応を素早く決定する Product PO team Scrum of Scrum of Scrums Component PO team Scrum of Scrums CPO Component PO team Team CPO PO T T T © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 32 T T T CPO PO PO T T T T T T PO T T T T T T
33. 明確なプロダクト分解階層を維持する  分割レベル コンセプトの階層 Example 中小企業から選ばれる銀行になる ビジョン プロダクト イニシアティブ コンポーネント ゴール コンポーネント ゴール eBanking ウェブサイトの リテール部門で 利用を増やす 「優秀」評価を得る オンラインカスタマーセンターで、 フィーチャー エピック 通常業務を自力で処理できるよ フィーチャー フィーチャー エピッ エピッ エピッ ク ク ク うに 支店の場所の確認 ストーリー © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 指定場所から近い支店の検索 ストー リー ストー リー 開店時間による検索 33 レポートを見れるように 支払いの停止 対応可能言語による検索 ストー リー 顧客の月次のファイナンシャル 履歴の確認
34. Scrum @ Scale Framework © 1993-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 256
35. 組織の状況を見える化するところから • 壁を見つける • 行はS@Sのコンポーネントを • 列は組織を示す • 付箋紙の色で課題状況を示す © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 35
36. Scrum@Scale の利用方法は組織によって異なる A B 伝統的大企業 非公開 • トップダウンのアジャイルトラン スフォーメーション • マーケットからのプレッシャー による • プロジェクトコストの削減 C 中企業 Autodesk • 状況に応じてアジャイルを利用。 Scrumを使っている会社の買収が きっかけのことも多い • マーケットでの強豪優位の獲得・ 維持が目標 stay ahead of 状況: • 長年にわたってメンテされてき competition 状況: • レガシーソフトをクラウドにデ た複雑で統合されたハード・ソ フトのプロジェクト • プロジェクトごとに顧客がいる • 信頼性重視 • 契約に詳細仕様が必要 プロししてサービス化したい • イノベーションのペースを上げた い • 以前は、破壊的なテクノロジー の提供者であった © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. アジャイルネイティブ 36 Spotify • 破壊的テクノロジーイノベーター で成功したプロダクトを持ち、 デマンドに応じてスケール方法 を探している • 経営層がアジャイルに傾倒 状況: • Webベースのプロダクト • 製品、組織がモジュラー化され ている • チーム間の調整は最小限で、独 立して動ける • チームは同じ場所にいる
37. 38チームのScrum@Scaleの例 © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 37
38. 3M-HIS での Scrum@Scale © 1983-2018 Jeff Sutherland & Scrum Inc. 38
39. Scrum@Scale をやってみるメリット(私見) ✤ アジャイルのやり方をやったことのない、マネージャーにタイ ムボックスと透明性を経験し、練習する機会を提供できる。 ✤ エンジニア経験を持ったマネージャーに、エンジニアリングの 知見を活用したマネジメントスタイルを実施できる環境を用意 できる。
40. 質問? ✤ Scrum@Scale ガイド ✤ https://www.scrumatscale.com/scrum-at-scale-guide/
41. As a manager, you must マネージャーで大事なのは Get out of the way チームの邪魔をしないこと
42. We’re Hiring.
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アジャイルコーチ、ドメインモデラ、サプライチェーンコンサルタント。認定スクラムプロフェッショナル。 外資系消費財メーカーの研究開発を経て、2004年よりスクラムによる開発を実践。ソフトウェアのユーザーの業務、ソフトウェア開発・運用の業務の両方を、より楽に安全にする改善に取り組んでいる。

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